長崎は今日も夢だった。 大手事務所を離れ、故郷長崎で声の仕事を続けるワケとは。 私は幼い頃、テレビで放送される海外の吹き替え映画が大好きでした。 その中で私の人生に最も影響を与えた作品が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です。主人公マーティとドク博士の掛け合いの中で「為せば成る、だろ？」という言葉が出てきます。どんなことでも強い意志を持って取り組めば、成し遂げることができる。 その言葉通り、二人は度重なる苦難を乗り越えて、自分の力で過去を、そして未来を切り開いていきます。 映画の言葉は私の座右の銘となり、学生時代には英語を学びたいと一念発起し1年間のアメリカ留学へ。 そこで世界の価値観の多様性と日本語の美しさや魅力を再発見。大学卒業を機に声や言葉のプロを目指してスーツケースひとつで上京しました。何事にも挑戦する情熱と磨き上げた声を武器に、日本最大手のナレーター・声優事務所へ合格。素敵なご縁を沢山いただいて、継続的にさまざまなプロジェクトに携わることができ、夢をひとつ叶えることができました。 言葉の持つ力は絶大です。人を突き動かし、人生に彩りを与えてくれます。 声の仕事を続けて10年。芸に磨きがかかってきたいま、私のあたらしい夢は、生まれ育った街、長崎にあります。故郷長崎から日本全国、そして世界各国の作品やサービスに自分の声で貢献し続けること。 さらに、「声で表現する楽しさ」「伝えたい相手に伝わる喜び」をナレーターや声優志望の方をはじめ、ひとりでも多くの方に伝え、声の表現を通し、「より豊かな人生を歩むこと」や「魅力あふれる自分の再発見」のお手伝いをすること。かつて西洋への唯一の窓口として栄えた港町長崎のように、長崎の地に根差した「声の表現の窓口」になり、地域の方々や日本全国の方々を支援し、信頼できるパートナーとなる。 私の長崎への思いに人が集まって、長崎を元気にし続けたい。それが強い意志を持って成し遂げたい、私のあたらしい夢です。 なぜ長崎なのか。 それは、愛する家族とともに、愛する故郷長崎で成長し続けたいからだ。 2024年4月1日　初村健矢